日本語での数え方は複雑

日本語学習者がお金の次に学ぶのは、お金に関連する数字でしょう。英語では,3桁ごとにカンマがふられ、4桁がごとに呼称が変わります(thousand, million, billion, trillion)。日本語でも3桁ごとにカンマがふられますが、呼称は5桁ごとにふられます(万、億、兆)。数字の4 は「し」と「よん」、7 は「なな」と「しち」の読み方があることも教えましょう。
日本語には、1、2、3のように数える他に、一つ、二つ、三つのような数え方もあります。さらに、数字の後に個、台、本、枚などをつける数え方の呼称(英語ではcounterと呼ばれます。)があります。これらは英語にはなく日本語独特のものですので、日本語学習者の混乱を招きます。しかし、日常生活では必要ですので十分に説明しましょう。
Counterの分類 (この他にも、件、軒、卓、羽などたくさんあります)。
個 | 小さな物 (small objects) |
台 | 大きな物 (machines or cars) |
枚 | 紙など薄い物 (paper or shirts) |
冊 | 本(books) |
本 | びん (bottle) |
杯 | 飲食の器 (a cup of) |
人 | 人数 (number of people) |
歳 | 年齢 (age of creatures) |
匹 | 小さな動物 (small animals) |
頭 | 大きな動物 (large animals) |
回 | 回数 (number of times) |
箇所 | 場所 (number of locations) |
息抜きに数字の小話を入れると楽しいレッスンとなるでしょう。例えば。15日はイチゴの日、26日はフロの日などのダジャレ。あるいは、西洋では7がラッキーナンバー、13は不吉な番号とされますが、日本では末広がりの8が縁起良く、死を連想される4や苦しみを連想される9は不吉な番号とされることなどです。
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