その翻訳は「ダメよ~ダメダメ」

12月1日に2015年の流行語大賞が発表されました。今年の年間大賞は、「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」でした。ひらがなタイムズでは、新語・流行語を毎月掲載しています。

12号は年間大賞となった「ダメよ~ダメダメ」と「こころの定年」を掲載しています。これらをどのように訳すかは、翻訳者を悩ませました。「こころの定年」は、Mind Retirementと訳しましたが、ネイティブの編集者は、より英語圏の人にわかりやすいように、Mind Retirement の後に(Losing Heart)を加えました。ちなみに、1月号に掲載される「壁ドン」(流行語大賞)は、Kabe Don (Striking a Wall) としました。

問題は「ダメよ~ダメダメ」です。日本語ではひらがなとカタカナを併用し、さらに「~」を加えることで、音声のニュアンスを伝えることができます。しかし、英語では、「~」を使うことがなく、「Dame yo-」では単なる長音になってしまいます。結局、シンプルにDame yo, dame dmeとしました。

また、7月号の記事に「『レット・イット・ゴー』は現代版の禅!?」のタイトルがありました。日本人がよく使う、言い切ったとも、疑問があるともとれる、絶妙なニュアンスを伝えられる「!?」を日本語テキストではよく使います。しかし、英語にはそのような感嘆符「!」と疑問符「?」を一緒に使うことがないので、「Is ‘Let it Go’ a Modern Version of Zen?」と 単純に?をつけています。

豊富な語彙や記号表現を持ち、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字を併用する日本語は、微妙なニュアンスを出せる言語だとつくづく思います。

201412※Hiragana Times 2014年12月号の記事から引用

<対訳文抜粋>

 

Dame yo, dame dame
ダメよ~ダメダメ

This one liner is used by female comedy duo “Nihon Erekiteru Rengou” in their comic skit “Widow Akemi chan Series.” One of them dressed up as an oyaji (middle-aged man) tries to seduce the other who wears white makeup to play a widow. This phrase is used by the widow to refuse his attempts at seduction.

このセリフは女性お笑いコンビ、日本エレキテル連合のコント「未亡人朱美ちゃんシリーズ」使われます。おやじに扮した一人が、白塗りメークの未亡人に扮した相方を誘います。その誘いを未亡人が断る言葉がこれです。


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