やっかいな中国語の英語

[英語の現場からレポート]
2015年10月号の記事より引用

Hiragana Timesは日英バイリンガルで日本を紹介する雑誌ですが、例外もあります。October IssueのTopics & Eventsでは10月27日から東京国立博物館で開催される特別展「始皇帝と大兵馬俑」掲載しています。

ご存じのように兵馬俑は紀元前に秦国でつくられた粘土の焼き物です。一体ずつ顔が異なる等身大の兵士は見どころで、巨大な帝国を築いた秦の始皇帝の威光が感じられます。英語の展示会名は、The Great Terracotta Army of China’s First Emperor” です。

中国語の人名や地名の漢字は日本語とほぼ共通ですが、読み方が異なりますので英語のスペルには苦労します。皇帝は天皇と同じくEmperorと訳されますが、「秦」はQinと書きます。日本語のshiはxiと書かれることが多く、「秦」はどちらかといえば「チン」の発音に近いのではないかと思います。

Qinでは単に「秦」を表すだけなので、秦国と言う場合には、秦王朝という意味合いでQin Dynastyと表現さるのが一般的です。それでは、現在の中国の前に栄えた清国は、どのように書くのだろうか。Qinにgを加えたQing、Qing Dynastyとします。これは「深刻(しんこく)な問題」とダジャレをいいたいところです。

ダジャレのついでですが、「論語」で知られる孔子の英語はConfuciusです。英語の発音confusion (混乱)に発音もスペルも似ています。


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