英語での人名

12月号のクローズアップジャパンは「李香蘭の生涯が示唆するもの」です。李香蘭は日本人でありながら親日の中国人女優として数奇な生涯を生き抜いた女優です。日本では山口淑子として知られていますが、本名は大鷹淑子です。

李香蘭の英語名はLI Xianglanの他に、LEE Hshang Lanの綴りもあります。北京語と広東語の違いからのようです。英語の翻訳で最も大変なのは、人名、特に中国人や韓国人の英語訳です。漢字を基にした日本語の読み方と、現地での発音、英語読みとは全く違うからです。

たとえば、毛沢東は日本語では「もうたくとう」ですが、英語ではMao Zedong、または、Mao-tse-tungです。音で聞くと全く別人のようです。このように外国人の名前の翻訳には苦労します。逆に日本人の名前を英訳するのも簡単ではありません。

たとえば、経営の神様といわれた松下幸之助(まつしたこうのすけ)は、Matsushita Konosukeと訳される場合が多いようですが、有名人でなければ小ノ助(このすけ)のように別人のように思われるでしょう。Kounosukeとローマ字入力すれば、正しく幸之助と変換できますが、英語表記の場合にはuをつけない場合が多いようです。

ひらがなタイムズでは、名前をはじめ、地名や会社名など辞書には出てこない固有名詞を連載しています。中国の「魏志倭人伝」に書かれている邪馬台国の女王、卑弥呼(ひみこ)の響きは心地よく感じます。しかし、当時の中国は日本を見下していたため、卑しい巫女(みこ)と表記したとの解釈があります。

201412※Hiragana Times 2014年12月号の記事から引用

<対訳文抜粋>

 

Lessons Learned from the Life of Actress LI Xianglan
女優・李香蘭の生涯が示唆するもの

This October, the police launched an investigation when it was discovered that a young Japanese man had attempted to become a combatant for the “Islamic State.” It became a big news story as people were shocked that, while living in peaceful Japan, this young man decided to set off for a war zone. Actress and singer LI Xianglan (YAMAGUCHI Yoshiko), who lived a life in contrast to this young man died this September.

今年10月、日本人の青年が「イスラム国」の戦闘員になろうとしていたことがわかり、警察が捜査を始めました。平和な日本にいながら、戦闘地域に若者が行こうとしたことに国民は驚き、大きなニュースとなりました。この若者と対照的に生きた、女優で歌手の李香蘭(山口 淑子)が、9月に亡くなりました。


Editor in Chief

Editor in Chief

Hiragana Times