読まれる名作

ハチミツトクローバー 羽海野チカ著
集英社発行。全10巻 ©羽海野チカ/集英社

日本のまんがは、今やmangaとして世界の人に知られています。一般的に文学が高尚な読み物として評価されてきたのに対して、まんがは低俗的な書物と過去にはみなされてきました。高校入試には、夏目漱石、川端康成、三島由紀夫の代表作などが出題されますが、手塚治虫や長谷川町子などの名作が出題されることはまれです。

現在の若者は、名作として知られる「坊ちゃん」や「雪国」、「金閣寺」などを読んだことがあるのだろうか ―。「読まれない名作」という言葉がありますが、名前は知っているが読んだことがない若者の方がはるかに多いと思われます。これに反してまんがは、実際に子どもから大人まで多くの人に実際に読まれてきました。

まんがはもはや新しいスタイルの文学ともいえる存在です。その実情から、ひらがなタイムズでは「日本語のまんが」を紹介するコーナーを設け、人気のまんがや名作を毎月紹介しています。1月号は「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ著)です。

その紹介記事のタイトルは「過ぎ去ってもなお美しい日々」で、英語ではBygone Days Still Beautifulです。英語のタイトルをもとに日本語にすれば、「過ぎ去った日々は今も美しい」となるでしょう。英語と日本語のニュアンスは少し異なります。タイトルではBygone Day に続くare は省略されるのが一般的です。

固有名詞の豆知識 (Proper Noun Trivia)コーナーでは、伝説の漫画家(Legendary Manga Artists)、6人の巨匠を紹介しています。

201501※Hiragana Times 2015年1月号の記事から引用

<対訳文抜粋>

 

Bygone Days Still Beautiful

過ぎ去ってもなお美しい日々

Set in an art school, this work depicts the exploits of a group of young people who are awkwardly falling in love while trying to puzzle out their own futures. The series started in 2000, and was completed in 2006 after twice switching to different magazines. The animated cartoon televised in 2005 was so popular that a sequel was made the following year, and movie and TV drama adaptations have also been produced.

美術大学を舞台に、不器用に恋をして、手探りで未来を切り開こうとする若者たちを描いた作品。2000年に連載を開始し、その後掲載誌を2度移して2006年に最終回を迎えました。2005年に放映されたアニメは翌年に続編が作られるほど人気が高く、映画やテレビドラマも制作されています。


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