落語を世界の人へ

ひらがなタイムズでは、ユニークな人物や会社を紹介するページ「Japan Profile」があります。12月号は英語落語で知られる桂かい枝さんです。かい枝さんは17ヵ国、97都市で300回を超える講演を成功させています。

そもそも「落語」を英語でどう言うのだろうか。そのままrakugo と訳してある文もよく見かけます。確かに、10月号で紹介した(英語になった日本語)ように、Kimonoやkabukiのように多くの日本文化に関する言葉は英語に取り入れられています。残念ながらrakugoはまだそこまで至っていないようです。訳者により異なりますが、今回の記事ではcomic storytellingとしています。

三修社が発行する日本の文化・観光・歴史辞典でもcomic storytelling とあり、そこには落語が次のように説明されています。
Rakugo is a traditional Japanese style comic story ending in joke [with a punch line] (ochi) performed by a single storyteller (hanashika) who is sitting on a cushion on stage. He tells a comic story by making puns (dajare), distinguishing between different roles by facing one way and another.

落語にはたくさんのダジャレが出てきます。日本語には同音異義の言葉が多くとてもつくりやすいことから、日本語学習者は好んで使いたがります(2009年11月号で「だじゃれの好きなアメリカ人」参照)。

英語でダジャレはpunといいます。外国人との会話であまりpunを聞くことはありませんが、こんなpunがあります。デートに誘われたときの女性の言葉。“I can’t go because I have to.” この後にwork が続くと思わせますが、実はI have two, つまり、two boyfriendsがいるので行けないという意味が含まれています。

201412※Hiragana Times 2014年12月号の記事から引用

<対訳文抜粋>

 

I Want to Amuse the People of the World with Rakugo

世界中の人を落語で楽しませたい

In Japan there is a comic form of entertainment called “rakugo” (comic storytelling) which has been around for approximately 400 years. It features one person portraying many different characters. The storyteller sits down on a cushion and spins a tale using only a tenugui (Japanese thin towel) and a sensu (folding fan) as props. The performer is called a rakugo-ka (comic storyteller) and in theaters that specialize in rakugo in Tokyo and Osaka, performances take place every day.

日本には約400年前から続いている笑いの芸能「落語」があります。一人で何人もの人物を演じるのが特徴です。座布団に座り、道具は手ぬぐいと扇子だけを使って表現します。演じる人を落語家といい、東京と大阪にある落語専門の劇場では、毎日公演が行われています。


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Hiragana Times